往来の季節
眠い最中に夜が居て
私が眠った理由など無く
世界が眠りについたのでしょう
夜空の黒さ
あなたが愛して
私が応じて
そのどちらでも無かったとて
育まれていくものが愛でしょうよと
いつか歌って証明できたら
期待を照らす
朝日の白さ
何の話をしていたのでしょう
暫くの時が経ち
ただ眺めていた景色で互いに溶けていました
夕焼けと同じ色した横顔たち
言葉がなくとも
繋げる手
届くなにか
あるとすれば
夜更け
青空
或いは緩やかな風が吹く旅
あなたの心
溶け出したなら少し掬って
花瓶に注いで
綺麗な花を挿しましょう
そろそろようやく
長い長い
覚束無い日々が過ぎ
暖かい日差しが
訪れる頃ですから
本日も読んで下さりありがとうございます。季節の話、ではなくて。
]]>十色
人それぞれ
様々な日々を語ります
同じものを食べて
同じものを見たとしても
様々な世界を思います
ある人は真っ直ぐに伝えます
あの人が好きなのだと
ある人はただ微笑みます
あの人のことを思いながら
ある人は日々信じています
あの夢を叶えたいなと
ある人は何万回も伝えます
あの夢を叶えたいのだと
人それぞれ
愛の形があるのでしょう
夢の形があるのでしょう
有言実行
無言実行
いずれにせよ
あなたなりの方法
私なりの示し方
叶え方
空はゆきます
海は凪ぎます
各々の気の向くままに
受けた日差し
撫でた風
故の人それぞれの姿かたちと思えるほどに
繊細で臆病な豊かさに潜む
私たちです
澄ました瞳で
見つめましょう
向かいましょう
人それぞれ
凛とした空気をまとって
会いましょう
その先々にて
混ざり合うならそれも一興
楽しみましょう
本日も読んで下さりありがとうございます。人それぞれ、色んなことがあり、人それぞれ、色んな思惑があり、故の豊かな世界なんだよなぁとも思える日々。
]]>あくびをしまして
あくびをしました
それを見ていた人が笑います
それはよいことだと思います
私が口を大きく開けて
眠そうな目をこすった故に
笑顔が一つ増えたのですから
なんともとても
よいことです
あくびをしました
口うるさい人の口がとんがりました
ちょっと面白かったので
思わず笑顔になりました
ですのでまたしても
よいことだと思います
思わず開いてしまった口が故に
笑顔が一つ増えたのですから
なんともとても
よいことです
あくびをしました
近くの人にうつりまして
あくびを見ました
するとなんともまあ
ほのぼのとするではないですか
良い心地になりました
やはりとても
よいことです
みなさん
あくびをしましょう
よいことがおきますよ
などと言いながら
少しまた眠たくなって
あくびをしました
本日も読んで下さりありがとうございます。大きなあくびをして、ふかふかの何処かに寝転がって、スヤスヤする。最高ですよね〜。
]]>カランコロン
もう何年ぶりだよって友達や、いつもありがとうございますって友人たちと、夜を更かして、気付いたらみんなで肩組んで笑ってて、あー楽しかったなぁってニコニコして帰っていった日々。
ふと、
子供の頃、夜中にトイレに行って、「あれ、リビングの電気ついてるな」と思って覗いたら、父ちゃんが座ってて、楽しそうな、嬉しそうな表情の、少し赤くなった顔でひとり、グラスの中の氷をカランコロンしてたのを思い出した。
あれはきっと、
こういう夜から帰ってきて、
あー楽しかったなぁ、
をやっていたんじゃなかろうか。
きっとそうに違いない。
余韻に浸る、思わず笑顔。
今度僕もやってみよ。
カランコロン。
とか言ってすぐ眠くなっちゃいそうだけど。笑
本日も読んで下さりありがとうございます。哀愁を漂わせながら、幸せが滲み出る姿。かっけーな父ちゃんやっぱ。
]]>森と海
待ってやくれない
青空にうろこ雲
鳴り響くベルに急行電車
世界は今日も通り過ぎてく
過去のことなど忘れた素振りで
けれど確かにその涙を受け取って
掌に落として本日も
切ないくらいに新しい空
開け放った窓
森の中から眺める子鹿
その瞳にどう答えればいいのか
分からないまま月日が経った
いつの間にか見なくなった
大切なものの無くし方
否が応でも学んでいった
それでも尚忘れぬように
無くさぬようにと心に留める
いつかふと
私の元から消える時
後悔の無いように
伝えなければならない話
逃すまいと広げる羽
考え過ぎたいつかの私
置き去りにして
駆けていった先にてようやく海辺
綺麗だねって深呼吸して
軽やかに揺れていれたら
本日も読んで下さりありがとうございます。いつも通りの、理想の話。色んなことを、人を、思いながら。
]]>朝ぼやけ
ゆるく不思議で、
それでいてありそうな、
あってくれたらいいな。
そんな夢を見て、
いつもより少し早めに起きました。
冷蔵庫から麦茶を取り出して、
いつもの椅子に腰掛けて、
しばしぼーっとして、
夢の理由を考えてみても、
今ひとつ思いつかない。
思いついてないのか、
そもそも頭が回っていないのか。
てかこれ、
麦茶じゃなくてアイスティーじゃね。
お腹空いたな。
ちょっと寒いな。
ヒーターつけよう。
でもなんだかやっぱり、
気分がいいな。
なんでだろ、
本当はなんとなく、
あるいはちゃんと、
わかっているけどわからないふり。
していようっと。
ごくりと飲み干し空にしたコップ。
これやっぱり、
アイスティーだな。
ちょっとニヤリ。
寝巻きのまま、
ぬくぬくする朝。
寝癖が今日もすんげーぜい。
見る?
本日も読んで下さりありがとうございます。ほんわかおもろいのが書きたくなりまして。あはは。
]]>Birthday Song
音が芽吹く
幾度となく重なる
奇跡のような奏
全力の少年少女が夜を越えて
新しい歌
喜ぶように歌い
浸る
祭りのあと
憂うように歌い
笑う
やがて
美しい音が生まれるとき
愛にできることを知り
ランデヴーとハーモニー
瞳に浮かべて僕と夜明け
例えば友よ
新たな音が芽吹くその直前まで
イントロダクション
前奏曲を喜びと共に歌い
迎えたならば
きっと無垢に音は芽生えて
やがて予感と共に
旅をし育ちゆくだろう
幸せがひびき
雨へと微笑み
語り合うかのように歌う
約束の場所へ
本日も読んで下さりありがとうございます。とても個人的な理由と理屈を詰め込んで、喜びと楽しみと共に書きました。あはは。新しい音、世界へようこそ!
]]>朧気
映像に映る鳥
隣を歩いた人が言った飛行機
橋を渡る車窓から眺めた雲
日差しが眩しく
眠気が乗った瞼は重さに耐えかねる
昨夜が既におぼろげな昼間
いつもより清々しい顔をした人
澄んだ風が心地よく
少し背筋が伸びた気がする
誰かが何か一つでも
発明しなかったなら
訪れなかっただろう
今日の形
私が何か一つでも
あなたが何か一つでも
話を変えたのならば
訪れなかっただろう
今日の会話
飛んだ鳥
旅立った飛行機
流れた雲
見つめた私
いずれか欠けても
成り立たなかったのだろう時
今ここの豊かさを楽しむみたいに
揺らめく木々
咲く花々
口ずさむ歌
光る瞳
本日も読んで下さりありがとうございます。ぼーっと浴びて、ぼーっと眺めて、愛してみては。
]]>幻雪さん
なぜか明け方に目が覚めて
寝ぼけたまま冷蔵庫
水をコップ一杯
ふうと息をし振り返ったら
真っ白の光
ああこれのせいかと
眩しくて起きた気がした自分
わあ綺麗だなと
思わず写真を取った気がした自分
それにしても
おお寒いなと
再び布団にそそくさと潜り
すべてを夢に帰す
暫くしてまた目覚め
窓の外を見る
夢で見た美しい白はなく
あれは夢だったのだと思い切ない
身支度をしてドアを開け
歩いていく
信号待ち
おもむろにカメラロールを開く
するとそこに
雪化粧した明け方の窓を見つける
夢が現になった心地
なんだやっぱり来てたんだね
雪を少し
愉快な友のように感じる
朝の話
本日も読んで下さりありがとうございます。雪が積もってたねって声がした。
]]>虚勢を避けて
ああこういうことか
同じようなことを違うところで
見かけて思う
ああこういうことかな
同じようなことを違うところで
見つめて思う
まあいいや
そう呟いて聴き始めたのは
お気に入りのポップソング
お腹すいたね
何食べよう
少し先の未来にて
幸せな顔したあなたはどんなだろうか
どんな台詞で喜ぶだろう
果たして私はその頃どうして
いることでしょう
本日も読んで下さりありがとうございます。願う自分の姿と所在。
]]>LOVIN’ THEATER
映画館は昔から好きで、気になる映画が始まると、少し世間と時間をおいてから、人知れず平日の夜に一番うしろの席を取って観に行く。
そういう人種が、世の中には少なからずいるものだよなと、スクリーンを前にしてポップコーンを頬張りながらあたりを見渡し、名も知らぬ人々と勝手に親近感を抱いて安堵しながら上映時刻を待つ。
周りに人が少ない映画館では、人は割とよく笑ったり、泣いたりしている気がするのは私だけだろうか。名作だったなぁとよく思い出すのは大抵一人で行った夜の映画館でのものな気がするのも、私だけだろうか。私だけでもよいのだけれど。
映画館がいまだにチケットの半券をくれるのが何故かちゃんと嬉しく、大事にしている。ライブのチケットもそうだ。思い出が形を成しているからだろうなと、いかにも科学的な根拠の乏しそうなことを、なんとなく思ったりしている。
本日も読んでくださりありがとうございます。だからだろうか、映画館が好きなんですとか、仕事終わりに一人でふらっと観に行ってますとか、そういう人と仲良くなることが多い気がする。私だけだろうか。私だけでは嫌だなぁこれは。
]]>路地裏の風物詩
グラスの氷
溶けるまではまだ世界
タバコの香り
慣れたならもう
すぐに灰殻みたいだ私たち
サイコロの目で
何を語るか決めるなら
私は六がいいなと言った
まだ今日の続きのつもり
裏路地の急な階段
気をつけ降りる小さな白い手
いつの間にか
敬う気持ちも何処かへ消えて
友としての言葉を交わす
一期一会だから
大切にしなきゃならない真理
一回限りにならぬようにと
勘違いした若人の声
眼差しの愚かさ
純真無垢には楽しめやしない
ウィスキーのソーダ割り
焼酎の口触り
恋心に操られるくらいなら
私はあなたの掌の上
勝手気ままに踊りたい
またいつか
そう言える心を
愛していたい
私は春風
あなたの肌を包み守る
涼し気な風
優しい奏
旅をして必ず戻る
楽しげな笑顔
本日も読んで下さりありがとうございます。「愛してる」なんて言うやつは二流だね。愛してるって伝わる人が偉大なんだね。そう教わった気がした、冷たい風の吹いた路地裏。
]]>エンドロールを思えば
刹那を生きている気がしてならない。それでいて、永遠をめがけて繋いで、積み上げようと試み続けている気がしてならない。
優しくありたいと思うけれど、ただ自分がそう願い生きてるだけでは、出会う一人ひとりにそうあるだけでいいのかと、それすらもままならないにも関わらず、高望みする自分が、高尚な自分が問うようにこちらを見つめている気がしてならない。
誰と比べることもせず、社会だけを、世界だけを見つめ、自らの視点と旅路が故の発想を以てして世に混ざりたい。果てしなく濃い自我を内に抱え、拭うことなど到底出来ない衝動に駆られている気がしてならない。
この性分が至る生命の意味は恐らく、自らの中になど無く、他人の中に育まれ、発見されるものだという気がしてならない。
本日も読んで下さりありがとうございます。例えばこの人生が一つの映画だとするならば、エンドロールは限りなく長い、私に意味を見出してくれた人々の名を連ねたい。
]]>走馬灯
耳鳴り
時折
窓の外
響いて
身体
呼吸する
何食わぬ顔
誰も知らない
私を含む
橙色の光
浴びて尚
残る黒い香り
揺れる湯気
旅立つ粒子
混ざる息
思い出す声
笑い顔
本日も読んで下さりありがとうございます。走馬灯がよぎる。
]]>Freshness
焼き立てのパン頬張るみたいに
書き立ての言葉
産まれたての赤子愛でるように
つくりたての夢と希望
できたての友情愛情
慣れないみたいに
芽吹き始めた新しい私
開いたままのページ
窓際に置いたまま日焼けしたみたいに
埃被った憧れの後ろ姿
浮足立つ夜
何か掴もうとして手伸ばすみたいに
風前の灯
週末だけ育む自分らしさ
平和の顔した怠惰
騙されるなと叫ぶみたいに
揺れる鼓膜
本日も読んで下さりありがとうございます。新鮮であるという尊さ。
]]>Beautiful World
温かくした部屋で微睡む
いつもより早く起きて
少し長い朝を泳ぐ
東の窓を開け
今日の空気を肌に塗る
眩しい
声はなく
言葉もない
少し色素の薄い瞳
シャワーを浴びる
化粧水の水面
ドライヤーで髪を乾かす
気持ちがいいな
少しだけ
風をまとった心地
使い古した掌がなでる
昨夜の雨で湿った街
軽い靴を履いてゆく
ホットでいいかい
カウンター越しの笑みが言う
今日を望んだというよりも
今日に呼ばれたかのように
思える程に意思もなく
健気に過ごす
澄んだ私が静かに抱かれた
透き通った朝の色気
本日も読んでくださりありがとうございます。身体の中に、何の言葉もないような、心の中に、誰の台詞もないような、限りなく澄んだ瞳で、見つめたい。
]]>02292024
はて、四年に一度のこの日付。四年前は何を書いていたっけなとふと、思ったんです。
調べてみるとあれまどうやら、四年前の一月に、僕は書き始めたことになっていました。そこから二ヶ月くらいが経って四年前の僕、なかなかいいこと書いてました。
ああ大分世間を意識してたんだなぁとか、ああ大分肩に力が入っていたんだなとか、今になって読み返すと思えることも沢山あって、けれどそれがきっと当時の僕にとっても正解だったかと言われれば、きっとそんなこともないんだろうなぁとか、思います。
時が経つことに割と無頓着な僕ですが、それはどうやら、無頓着でいられるくらいの忙しなさが要因な気もします。てんやわんや、進んだり戻ったり、けどちゃんと進んでいって、そういうことの積み重ねが、日々をあっという間にするものなのだと、改めて感じる四年に一度の一日でした。
本日も読んで下さりありがとうございます。四年前の僕はこんなことを書いてました。”幸運にも僕たちは、人類史上最も、言葉をポッケにしまって持ち歩ける。なので昨日の言葉も、そしてこれから出会うであろう色んな言葉も、ぜひポッケにしまって、持ち歩いてみてください。”だって。いいね。
]]>僕の日常
何か書こうとした気がしたけれど、何だったっけなぁと思いながら、お湯が湧くのを待っている。夜中。
なんでこんなに眠いんだっけなぁとか、ぼんやりと寝癖を直しながら、電車が来るのを待っている。午前九時。
そうだそうだと何やらを思い出し、そそくさと上着を羽織り、まだ治らない寝癖を気にしながら街を横切る。午後三時。
日常って言えばそれでおしまい。けれども紛れもなく唯一無二の今日だったのだと、毎日思える幸せを抱いている。
本日も読んで下さりありがとうございます。誰でもない、僕の話でした。失敬。
]]>未定調和
寝ぼけながら書いた詩が案外良かったり、軽く言った言葉が実はちゃんと響いていたり、きっと気になどしていないだろう仕草がずっと心に残っていたり。今日も世界は意図せず私を驚かせ、喜ばせる。
目的や行き先なんてものが、ちゃんと変わったりズレていったり、或いははっきり消え去ってしまって尚余りある楽しさ嬉しさ面白さが色々と生まれるような旅路。時間。それは一日二日じゃ難しく、一、二時間を共にしたくらいでは難しく、ある程度の長さと幅が必要だよなとつくづく思う。
そんなことを無性に思うからだろうか。夜更かしが好きだし、延々と景色を眺めて佇むのが好きだ。寄り道が好きだし、旅は適度に長い方が好ましい。
ふと、ハワイのゲストハウスで、洗剤を買い、大きめのコインを入れ、洗濯機を回し、その音を聞きながら木陰に座り詩を書いた時間のことを思い出した。程よい暑さに小雨が降っては止んでを繰り返す午後。まばらに廊下を行き交う人々。フランスから来たのだという女性と小話。緑の瞳。少し肌の焼けた僕。遠くで雷が鳴った気がした。塩味の風が吹いた。茶色の髪が揺れていた。
本日も読んでくださりありがとうございます。ちゃんと、豊かなひと時を味わい、何度だって求めて、生きていく。
]]>青が呼ぶあなた
青へ溶けてく
みんな必死に生きてんだって
深呼吸して歩いてゆけよ
肩で息しているうちは
誰にだって愛すらも伝えられない
そんなこと
全速力で駆け回った公園で
走りきったあとの校庭で
駆け込んだ電車の中で
教わったはずの初手
青へ溶けてく
みんな全力出してんだって
自然体で肩の力は抜けているかい
我武者羅な姿は格好良くとも
他人を寄せつけないなんて
向かっていった先の世界に一体誰が
そんなこと
独りぼっちになった夜にでも
教わったのかい
青へ溶けてく
自然体な時にだけ
全身全霊な生にだけ
心地良く天が味方するかのように
深呼吸する
鳥が喜ぶ
子犬が跳ねる
猫が静かにこちらを見つめる
新しい友と出会う
青空が背中を押す
水面が光を集めて照らす
本日も読んで下さりありがとうございます。健やかに、懸命に、生きていくという素晴らしさたるや。格好良さたるや。
]]>親友たちと
親友たちが笑い合っているのを見て、この人たちとの仲を育んでいった頃の、十代前半の僕について、ふと、いいやつだったんだろうなぁと思った。
その頃の自分を思い出す機会が仕事でも最近あったが、それはあくまでどんなことをしていたとか、どんな事を考えていたとか、そういう話で、その当時の僕の人間性について思い出すことはあまりなかった。
だからだろうか。久しぶりに話す、昔からの友人たちとの時間がとても温かいものだったことと、もう二十年近くになる関係がこうして未だに互いに大切なものであるという事実が、当時の自分を少なからず肯定する気持ちに繋がったのは。
僕にとっての、いい人、というのは、ただただ優しい人のことでも、厳しいことを全く言わない温厚な人のことでもないのだ、ということにも気がついた。
なにせ親友たちに、僕はさんざん色んな厳しいことを言われた記憶もあるし、逆に僕が言った記憶もちゃんとある。
ちなみに僕が密かに大切に持ち続けている言葉たちは、もれなくそういう、いい人たちが僕に直接くれたものたちだ。
本日も読んで下さりありがとうございます。格好いい親友たちに、いつも通りの感謝をこれからも。そしてまっすぐ生きた昔の僕へ、最大限の感謝を。
]]>Memories Embrace
もう随分と長い間
遠くへ近くへ
共に旅を重ねた時間の束だ
守ってくれた時もあれば
背中を押してくれた時もあり
叱ってくれた時もあれば
ただ隣にいてくれた時もある
肌身離さず
私を決して見捨てること無く
今日も変わらず側にある
時折光り
ただこちらを見つめている
時折かげり
何処か私の奥深くを見透かしている
雨の日のこと
晴れた日のこと
海辺での話
いつもの道での話
校庭でのこと
教室でのこと
夏のこと 冬のこと
春のこと 秋のこと
帰りの電車の中でのこと
誰も知らない真夜中のこと
これからも
なるべく遠くまで
持ち歩いていければいいなと願う
共に旅していけたらいいなと思う
時間たちのこと
本日も読んで下さりありがとうございます。いつか来る忘れ去る日も、また笑って教えてもらえたらいいなと思いながら。また笑って優しく新しく、束ねて行けたらいいなと思いながら。
]]>今日を
寝て起きて
寝て起きて
そこだけ切り取れば
繰り返しています
毎日と呼ばれます
そこだけ見れば
繰り返しています
日々と呼ばれます
風に吹かれて
雨に濡れて
時折大きなくしゃみでもして
新しい人に会います
そこだけ見れば
繰り返せない
偶然たちの上に立っています
寝て起きて
寝て起きて
もう今日か
そんなことを思う一瞬も
紛うこと無く一意です
不安になったところで不変
一辺倒な寿命です
寝て起きて
一生懸命に生きていきます
本日も読んで下さりありがとうございます。今日が終わり、今日が訪れ、今日を過ごす。今日を、生きる。
]]>「またね」02222024edit.
今日、去っていく人がいるように、今日、新しく出会う人もいる。
「出会い」と「別れ」、なんて言葉にすれば、
両方ともひらがなでたったの三文字。
けれどもそんな三文字で言い表せない人間模様が、
そこにはしっかりはっきりあることを、多くの人が知っている。
たとえば、去っていく大切な誰かがいたら、
「寂しい」という言葉だけでは到底表現しきれない感覚に襲われることを、
多くの人が身をもって知っている。
涙を流す人もいるだろうし、
茫然と立ち尽くす人もいるだろう。
「あー寂しいー」とか「うー寂しいー」とか、
延々と言っている人もいるだろう。僕らだろう。
三月は別れの季節というけれど、
四月が出会いの季節だということを考えると、
三月はその出会いへ向けての準備をしているとも思える。
だから別れは、新しい出会いの始まり、とか、
何かの終わりは何かの始まり、とか言うわけだけど、
まぁそりゃそうか、そりゃそうだ、と思う。
ただ、そんな次のことより何よりも、まずは今、
終わりの今を、去りゆく今を、ちゃんと味わい、
見送ることも、あっという間で切なく、それでいて豊かな、
人生の醍醐味なんじゃなかろうか。
去りゆく今、たとえば別れるとか、
終わりとか、たとえほんとにその時が訪れたとしても、
大好きな人に、大切な人へ贈る言葉は、
「またね」が良いなと思っています。
「またね」には期待と、好意と、寂しさと、悲しさと、そして願いが、
一緒になって含まれているような気がして、
「出会い」と「別れ」と同じひらがな三文字ですが、
こちらはなんとも複雑な、その時の気持ちを見事に表している三文字だなぁと、
今日も今日とてそう感じずにはいられない僕らです。
本日も読んでくださり、本日も、ここに居てくださり、ありがとうございます。
自由丁がこうしてあるのは、こうしてここに居てくれた、読んでくれたあなたのおかげ。
寂しいと思えるのは、それだけ楽しかった、嬉しかったをもらった証。
そんな去りゆくあなたへ、本当に、ありがとう。
次の旅路も、どうか良きものになりますように。それじゃ、
またね!
補足:この文章は、2020年3月に小山が書いた一篇「またね」(現在は非公開になっており閲覧不可。当時の「自由丁今朝の落書き」はなんと、書いた二日後には誰も読めない仕様になっていたのです)を元に、2024年2月22日で勤務を(一旦、一旦ね)終え、新しい場所へと旅立つ大切なスタッフへ向けて書かれたものです。
雨と叫ぶ
雨と静けさ
呼吸する度
吸い込む冷気
私は確かに積もってゆき
どうしようもなくただ
濡れる木の葉
揺れる前髪
止め処なく
流れ巡る私の血脈
風と同じさ
波と同じさ
やがて何処かへ消えていく
その刹那にただ
愛したいだけのこと
味わいたいだけのこと
歯切れの悪い人になるな
未練がましい恋などするな
賢さを使い上手くなど生きるな
予定調和のつまらなさには懲り懲りだよと
風に吹かれて倒れた植木が物語る
雨に降られて濡れた素肌が綺麗に見える
今宵も
自然に教わり
懸命に生きていく
健気な姿を思い描く
本日も読んで下さりありがとうございます。雨の音が、僕の心を静かにする。
]]>Re Breath
儚く消えたあの朝も
半端なままで終わった愛も
すべてを持ってなど行けないから
奏でて生きてまた明日
夕焼け色に染まったテラスで
風に尋ねた命のわけを
揺れて暮れてく緑の街で
僕は見つけたんだ
確かに受け取ったんだ
儚く消えたあの朝も
半端な僕が無くした愛も
すべてを持ってなど行けないから
奏でて生きてまた今日も
儚く消えゆくこの時も
果てなく続くこの世界も
すべてを抱いてなど行けないから
奏でて生きてまた明日
本日も読んで下さりありがとうございます。新しく書いている歌詞、です。
]]>眺めていたくて
くだらない話でもしようか。
私はもう随分と重くなった気がしてさ。
どうだい珈琲でも淹れようか。
そうだな買ってきたお菓子があるよ。
新しい音楽でも流そうかな。
それでそのまま暫く過ごそう。
海を眺めるみたいに。
空を眺めるみたいに。
眺め合って生きていこうよ。
それだけで十分だと知っているから。
それだけでもう。
十分なんだって教わったから。
本日も読んで下さりありがとうございます。海と空はずっと眺め合って生きているんだよねって気づいたんです。
]]>ただいまって言いながらする話みたいなもの
昼、インドへ旅した人からお土産を貰う。
いつもの人と会話する。
晴れた日の中を小走りする。
身体が軽い。
花粉のせいかな。くしゃみをする。
年を取ったなというよりは、
年月を生きてきたなと思う。
ちっぽけな私。
夜、大勢の人が訪れる。
こういう未来もあったんだなと思う。
ずいぶん遠くまできたもんだ、とか。
ずいぶんと幼かったな自分、とか。
そんなことを朧げに思う。
本日も読んで下さりありがとうございます。いい日だったんだと、思う。
]]>流されて
どこまでいくのだろう
この船は
どこまでいくのだろう
この羽は
どこまでいくのだろう
この身体
どこまでいくのだろう
この私
見惚れた景色
触れていた手
声が呼んだ私の名
どこでまた
見つけられるだろう
どこでまた
出会えるだろう
知らぬままいこう
どこまでも
願ったまま
叶える気もないままいこう
どこまで届くかも知らず
ただ
どこまでも
望んでいこう
本日も読んでくださりありがとうございます。軽い、詩。
]]>Seasons Told Us
Heading to the brand new season
Promising every time
Discovering new ourselves
Never looking back
the way we came with loneliness
I’m just smiling
I’m just feeling
alright
Heading to the brand new season
Proving that we are alright
Releasing old ourselves
Never looking back
the way we came with hesitation
I’m just hoping
I’m just feeling
all lights to the future
Heading to the brand new season
In the lights that old we illuminate
Promising every time
Discovering something new
Never looking back the way we came
But holding moments as much as we can
and I’m just hoping
and I’m just feeling
alright
all lights
on the way back home
where we came at the beginning
Thank you for being here today, seasons passing me always talk about the beauty of the miracles I saw by the rain, cold, winds and sunshine.
]]>