言葉は、読み手の状況、ひいては心境に寄って意味を変える。
定義、辞書的な意味から来る意味合いとは別に、個々人の持つ物語、人生の一節によって、その情緒的な意味は変化する。
そのことを、僕自身が書いた言葉を読む人、その一人ひとりが届けてくれる言葉たちから教わった。
言葉とは、世界を定義などし得ないんじゃないか。
それはつまり、言葉とは自由であり、一人ひとり読み手の解釈により変わりうるという真実を意味している。
言葉の意味とはそういう意味では、会話や会議、協議、相談などの二人以上のやり取りにおいて、殆ど常に多数決で決定している。それが一般的な意味とか解釈、倫理観というやつだったりもする。
それが言葉というものだとも言えるけれど、言葉が豊かで奥深いのは、そんな論理的な、数学的な部分ではなく、情緒的...