Seattle Public Library シアトル公立中央図書館

バスに乗りシアトルのダウンタウンへ向かう。
目的のカフェへは市内で乗り継ぎが必要で、Googleマップを眺め「ここだここだ」と思いバスを降りる。

降りてふと辺りを見渡すと暖かい日差しに照らされた、青空のなんとも似合う美しい建物の入口が見える。シアトル図書館だった。

日本人が何かしらに関わったのだという話と、その美しい佇まいや、入ってみたいと思わせる程に見れば誰しもが思うだろう気になる建物の中の構造、そしてこの好立地。それらが見事に相まった、最高に魅力的な図書館。

いつぶりだろう?と思いながら日差しが誘う正面玄関へ。

平日の昼間にも関わらず多くの人が思い思いの本を探し、読み、借りていく姿。

導かれるようにエスカレーターに乗り、ひとまず上へ上へと登っていく。どこまでか何階でどこからが上の階なのかが、登れば登るほど曖昧になっていくのが面白い。

やがて最上階にたどり着き、そうだ、と思い、インフォメーションのおじちゃんに尋ねる。「Poetryはどこですか?」。

8階のこの番号の所だよと伝えられ、ずーっとフロアの縁をぐるぐる回るように、螺旋状に廊下があるから、それに沿って歩いて下っていくと辿り着くよと教えてもらう。

わお、これは面白い。思わず「これはどこまでか螺旋状に降りていけるの?」と聞く。「6階までだよ」と優しい声。よし、と思い6階までぐるぐると回る決意を固め、歩き出す。

8階。えーっと、とさっき貰った数字を探し、Poetryという文字も一緒に探す。あった。あちゃー意外に品薄なんだなぁと思いながらもおもむろに一冊手に取る。開く。

おおー。なかなかに古い。けれど確かにそこには詩があった。いくつか読んで、はあーっと深呼吸する。面白い。

立ち読みをしばらくしていたらふと、そういえば僕は目当てのカフェに行くつもりだったぞと思い出す。だいぶよい寄り道をしたなあと思いながら螺旋を巡る。下っていく。

大きな地球儀を見つける。遊ぶ。外で日に照らされどもしょんぼりしている星条旗を見つける。読む人々を横目にその場所を後にする。

昼下がり、とても静かで光が似合う。
シアトルライブラリー。

Settle Public Library
1000 4th Ave, Seattle, WA 98104
https://www.instagram.com/seattlepubliclibrary

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