まだ見ぬ自分に連れられて《自由丁五周年記念トークVol.1》
2024年8月11日で自由丁は5周年を迎えました。
こちらの記事は5周年の記念企画として、自由丁オーナー小山将平と店長山本夕紀が、5年間を振り返りながら感じていることや考えたことを話したトークをまとめたものです。
同僚であり、友人でもある小山と山本が、冗談も言い合いながらいつも通りお話しします。お話しを通じて、読者の方が何かを考えたり思ったりするきっかけになったり、役に立ったりしたらいいなぁと思っております。
ぜひ会話に仲間入りしているような気分で気楽に楽しんでみてくださいね。
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山本
さて今回は、自由丁の5周年記念企画ということで...!
自由丁オーナー小山と私店長山本が、これまでの5年間を振り返りながらざっくばらんにお話しして参ります。それでは、早速始めていきましょう。
将平くん、この5年間で印象的だったことは何がありますか?
(いつも通りニコニコしながらガンガン質問を始める店長山本)
小山
わっ、いきなり無茶振ってきたね。(笑)
山本
そうだよね。5年間をいきなり振り返るって、これ自体がもはや無茶振りだよね。失礼しました。(笑)
いろんなことがあったもんねえ、5年間。
小山
いや〜本当だよぉ。
(自由丁店内を眺めてしみじみするオーナー小山)
山本
私もさ、この企画に備えて、さっきザッと5年間の出来事を書き出してみたのよ。
それで、振り返っていてシンプルに驚いたのが、手数の多さ。
(※ご参考までに、自由丁3周年の際に作成した「自由丁の自由帳」の付録、「自由丁三年史」を掲載します。気になった方はこちらからどうぞ。)
特に三年目までの動きの多さが尋常じゃなくて、なんか過去の自分、怖くなった。
私は、この過去の自分を超えられるのだろうかって。(笑)
小山
あれ。夕紀さんもそう思ってますか?
山本
え。もしや将平くんもですか?
小山
ええ、常に今までの自分との一騎打ち。
敵は他じゃない、自分自身だってね。
山本
うん。でも、本当にそう思って今日までやってきてる気がするよ?
そもそも2年と少しの間に、店舗を営業しながら7回も展示※を開催するって、冷静に考えてちょっと頭おかしいと思う。(笑)
※詩人でもある、オーナー小山による詩の展示。
「言葉と出会う展」と題し、カフェや薔薇屋など場所に応じてテーマや展示方法を変え開催し、企画・設営・商品の制作まで全て自分たちで行った。
(言葉と出会う展 第一弾 「僕とあなたでようやく世界」haydEn Tokyoにて)
(言葉と出会う展 第二弾「言葉と薔薇の贈り物」AFRIKA ROSE六本木店にて)
(言葉と出会う展 第三弾「旅する僕らの天体観測」ロバート下北沢にて
※この後、同じ展示タイトルでコピス吉祥寺でもミニ展示をさせて頂きました!)
(言葉と出会う展 第四弾「これから掴む希望の話」haydEn Tokyoにて)
(言葉と出会う展 第五弾「言葉と日々を歩く」ARUKU COFFEE & Galleryにて)
(水彩作家のyukkoさんとのコラボで行った水彩×言葉の展示
「未来へ贈る小さな君との日々のこと」SPBS TOYOSUにて)
小山
それも同じものを使いまわしてるわけじゃないからね。毎回テーマも作品も変えてやったね。
山本
展示に合わせて商品やイベントの企画もしたね。
最終的にはオーダーメイドで好きな詩を中表紙に出来るノートを作ったり、絵本風のノートも作ったね。
(自由帳希望篇)
(自由帳小さな君との日々篇)
山本
こういうものを今より遥かに少ない人員で、やってたんだね・・・。(遠い目)
どうやってやったんだろうこの人たちって、振り返って驚愕してる。(笑)
小山
なんかさ、俺も全く違うところで近いことを最近思ったよ。
本当の意味で「完全に無理です」っていうことって実際あんのかな、って思ったんだよね。
山本
と言うと?
小山
大抵の人が、割と何となく色々なものごとを「私にはできない」って思ってる。気がする。
山本
ああ〜。先日プログラミングの話をしてるときに言ってたね、その話。
小山
あ、そうだそうだ。
山本
「プログラミングができるの、すごいですね」って言ってくれる人は、自分にはできないと思っているからそう言ってくれるんだけど、実際にやってみたらその人にもできる可能性は十分あるのに。という話だね。
小山
そうそう。適切な努力と、適切な時間をかければ、大抵のことは出来るようになる可能性をみんな持っているはずなんじゃないか。っていう。
そんなの当たり前のことなんだけど、でも割とできないと思っている人が多い気がする。
なんていうんだろうな、できないって強く思ってるわけでもないんだけど・・・。
山本
そうだね。「出来ない」と強く思っているというより、「出来る」と少しも思っていない、っていう方が近いかな。
小山
そうかも。本当は出来ることなのに、それに気づいていないということが自分も含めて想像以上に沢山あるんだなって思うよね。
っていうことを、さっきの話の、あらゆることをやろうとしていた、そしてやってきた自分たちを思い出して思った。
山本
ああ、つまり、あのときの小山は・・・?
小山
うん。出来ると思ってるよね。
山本
(笑)
小山
そう、本当に、出来ると思ってやってきたんだよね。
100出来ると思ってやってみて、苦戦して、70とか60の出来になりそうになるんだけど、必死に頑張ってやりきるっていう感じ。その繰り返し、だよね。
山本
あぁ。だから毎回大変だったのか。(笑)
小山
「出来っこない」みたいな先入観があまりないっていうのが実は最強の武器なんじゃないかな。
山本
そうだね。けどさ、なんでもかんでも「僕たちなら出来るよ!(キラキラ)」ってやってきたのとは全然違う気がするんだよね。突拍子も無いチャレンジはしていない気がする。
小山
うん。
山本
多分さ、将平くんには「初めから最後まで自分たちの力でやりきるんだ」って精神が根底にあって、その上で本当に「出来る」と自分が思ったことに挑むんだと思う。
小山
確かに。そう思う。
山本
だよね。例えばだけど、突然多額の資金を借りて、他の企業に業務委託をすれば成し遂げられるようなことは「出来る」とはしていなくて、あくまで自分たちのコントロールが効く、自分の力で良くできるという感覚が持てる範囲で、先入観なくトライしてきた気がする。
小山
うわぁ〜、そうだねぇ。
まずは全部自分たちでやりたがるよね。俺。(笑)
山本
うん。あとね、この「自分たち」をどこまで含めるかのバランスにも将平くんらしさがあると思う。
「自分たち」には時折、気心の知れた友達や、先輩方、お客さんも入るんだよね。
小山
ははっ、本当にそうだね。
自由丁を作ったときも、コロナの影響で休業中してクラウドファンディングしたときも、展示の時も、封灯をつくったときもね。
山本
ね。まあそのおかげで、大変だったけど振り返れば楽しい思い出ばかりだわ。
小山
そうだねぇ。楽しかったね。
もちろんこれまで、失敗や、今思えば不十分な出来なところも沢山あったとは思うんだけど、毎回何かしらの手応えを掴んだ気になっちゃってるから、止まらなかったんだと思うんだよ。
山本
「ちょっと出来たぞ」みたいな?
小山
「あれ。結構良かったんじゃない?」みたいな。
ミスしたことがあったとしても、「この失敗は次回に生かせるよね」って言って、完全に心折れることはなかったと思う。
山本
確かに。今思えば、その一回の小さな手応えが当時の自分たちにはすごく貴重だったんだね。
小山
勢いに乗るっていうか、勢いを止めなかったよね。ただただ必死よ。今もだけど。
まあそういうわけの手数の多さだから、ひとつひとつの出来事を振り返って話そうとしたらやっぱりキリがないね。(笑)
山本
だね。じゃあ、ここからのトークは五年を振り返るというより、自由丁をつくった五年前と今とで何が変わったっていう切り口で話していってみよう。
(5年の歳月を感じる自由丁の店内)
つづく【次回は10/14頃を公開予定!】
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