コンテクストデザインを読んで

優しく、暖かい誰かの背中を押すような、
小さく、弱く、故にしなやかで美しい人のためのような。

この本が起点になるのではなく、
この本を読んだ誰かが、社会にとって、文化にとって、
経済にとって、小さな起点になり、
やがて文脈をなしていくような、
姿を、姿勢を祝う本だなぁと、思った。

願わくば、僕という弱く小さな文脈も重なり、
連なり、やおら形を成していき、世界の、無数にある世界のどれか一つでも、よりよく美しい場所へとなっていくことにつながっていったなら嬉しい。

僕に、コンテクストデザインを使いこなし、
何かを作るということはできない。できないというか、きっとしないだろう。僕は僕からしか、はじめられず、まだ僕は僕に、興味が尽きない。
手紙的だと思うこと、
手紙について考えることをするならば、
人はすべからく書き手であり、読み手となる。
「書く」とは、書き手としての自分と、読み手としての自分が文脈を紡ぎ始めることだ。
ならば常に、僕は、書き手でありたい。手紙を贈る側に、立っていたい。

3pmの蔵前にて。
8/28/2021

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