今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

蛇足

僕は生きてきて、そりゃ何十年も過ぎたのだから、色々な僕が育っています。頑固な僕、優しい僕、厳しい僕、平和な僕、怒る僕、とか。

そういうどれか一つの僕だけを見て、怪訝な顔をする人も、そりゃまあ居た気もします。あんまり覚えてないけれど。居たんだろうなぁと思います。

けれど大抵の人は、僕も含めて、育っている自分というのは一つだけじゃないので、それがまた面白くて、一面だけが怖いからとか、つまらないからとか、嫌だからとか、そういうことで人のことをわかった気にならぬようにと、気をつけたいもんだと思っています。

仕事、ということでいうと、一緒に働く人よりも、僕がお客さんとして訪れた場所で働く人とかは、難しいなぁと思います。一つの自分、働いて育てたその人以外をお客さんたる僕が垣間見る機会はどうしたって殆どないわけですから。

疲れたなぁとか、お腹すいたなぁと思って楽しみに訪れた夕食のお店で、ぶっきらぼうにドカンとグラスを眼の前に置かれたら、そりゃあ嫌です。けどもしかしたらその人も、嫌なことがあったのかもしれないとか、疲れ果ててるのかもしれないとか、アイスクリームが好きだから帰り道にコンビニでアイスクリームを買って食べたら機嫌が治るのかもしれないのだとか。そういう別の一つ、一面を知ることができたなら、今よりどれほど僕も心穏やかに生きていけるだろうかとか、思っちゃいます。

難しいです。生きていくのも、生きていく人々を見るのも。みんな必死に生きていると言うけれど、案外そんなこともないのだよなと思ってしまう僕も居ます。そりゃストイックにって、キツイもんね。みんなできてたらそれこそ生まれ持ったものの差で、オリンピックに出れるか出れないかが決まってるってことだしね。それもそれで、嫌だなぁ。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。だらだらと、思ってみました。

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