不透明性社会
この数日、とても歩いた(そしてとても食べた)。
都内であっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら、色んな人の色んな話を聞いた。知らなかったものを見た。初めての場所へ訪れた。
結構な時間を東京という都市で生きてきているのに、きっと永遠にこの街のすべてを知ることは叶わないということは確かにわかるのは何故なんだろうか。
透明性だとかがより求められるようになってきている社会のように思えて、全くもってそんなことはなく、むしろずっと何も変わってないんじゃないかとすら思える程に、一人の人が自分の力だけで知れることの限界に絶望する人がいるというのも頷ける。
検索で手に入る情報とは結局のところ他のみんなも知れること、知ってることでしかなく、この社会における情報の価値が、知ってる人の数と知らない人の数との非対称性によって大きく変わってくるのなら、そりゃあいつまで経っても「透明性」なんて言葉は飾りでしかないのかもしれない。
この非対称性の根源が、人付き合いの非対称性だとするならば、「透明性」というトピックにおける最先端は、都市よりも地方の町や群にあると言えそうだ。
なぜならば、人付き合いの非対称性が限りなく少ないとは、全員が顔見知りであることによって解消されうるものだから。
都市の方が何かにつけて最先端のように思われるのは表面だけで、その実動きが鈍く、どんどん遅れを取っているのは都市の方だなんてことも、往々にしてある。そんな21世紀の最中です。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。これ、こんなサラッと書き終えられるような、サラッと読み終えられるような話じゃないですよね。あはは。すいません。各々に、ぜひこの先へ考えを進めてみて、教えて下されば幸いです。嬉しいです。
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