詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

青い日

青さが故に駆け出して

青さが故に飛び込んでいく


青さが故に傷つけて

青さが故に傷ついていく


青いことは尊く

青いままでいることは難しい


青いことは許しがたく

青さはときにとても苦しい


青く澄んだ空は美しく

青く澄んだままどこかへと消えていく


大切なものが失われていくのは

青さが故か

青さを失ったが故か


大切なものをみつけるのは

青さが故か

青さを忘れたが故か


青さが無性に気になって

青空を眺めている


青さを思い出したくて

青いままの人を追いかけている


はじめはすべてが

みな平等に青々しく

泣き笑っていた視界


深く濃い青空は相変わらず

わたしを見つけ

はしゃぎたくて日差しを送る


綺麗に光る海は変わらず

わたしへ向かい

遊びたくて波でじゃれる


青さが故に

肌を焼き 汗をかき

波打ち際へ向け かけ出せたなら


青く光るわたしのこころ

秘密をつくるたびに輝いていた頃はいつか

とおく青い日のこと

青さが故の夢たちのこと

青さが故の幸せのはなし


青さが故の


この一篇について

Q. 書いて、読んで思ったことは?

青さのことを、忘れてしまっていたなぁと。家を出て、とても青い空がいつもの道の先から僕の方をじーっと見てくるように感じたときに、書き始めました。

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