詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

夏肌

あおいね

君が言った

からだを汗が流れていった


あついね

君が言った

おなじだと思った


季節よ

いかないで


飲み干したグラス

ひいていく汗


朝だったのに

夜になる


おわってしまって

独りぼっちの帰り道


酸っぱくてあわい

あつくて尊い

ギラギラと照りつけた太陽はたしかに君を

今でも輝かせ映す


追いかける背中

夜から朝へ

ぼくが変えていくのさ

飛び跳ねはしゃいですこしずつ

語らい近づきすこしずつ


季節よ

おまたせ


新しい白雲のキャンバス

スコールと汗で絵の具をにじませる

あつい日差しで少し焦がす

ぼくらの夏を


瑞々しい声を頼りに

汗の流れを追いかけて

肌を風が駆ける

海岸線を指でなぞる

夏の熱気がぼくらを伝う

新しい夏


自由丁の読みもの