詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

Something New

今日も生まれる

新しい何か

トランペットの音が似合う夏の日


いつか生まれた

新しかった何か

輝いて見えるなら今日もまたはじまり


始点と終点に気を取られ

数えることも忘れた何か


スイカを割って思い出せたら

子供の頃に持っていた何か


今日も誰かが新しい話をしている

それを横目に通り過ぎ

わたしはここで何の変哲もない新しさの続きに取り掛かる


新しいの先

積み重ねた年月の意味を誰に問えば

次の新しいへの答えをもらえるのだろう

もらったところで納得もしないくせに

欲しがるだけの頃がなつかしい


ここまでのわたしと

いまここのわたしの

わたしたちで見つける

新しい何か


ここからのあなたと

いまここのあなたで

一緒になって見つける

新しい何か


いずれにしても初々しく輝くような

続きでありはじまりであるような

今日までのことであり今日からのことであるような

育まれてきたことであり生まれたてのことのような

まっさらで豊かな真新しい何か


白でもなく黒でもなく

白でもあり黒でもある新しい産声

今日も何の気なしにどこからともなく聞こえる

やさしくあかるい世界でありますように


この一篇について

Q. 書いて、読んで思ったことは?

新しいことを始めたらそのあとは、新しいことを始め続けることができるかどうかが、とても大切な気がしています。

Q. どんなときに書いた?

8月11日。自由丁7周年の日に書き上げました。

自由丁の読みもの