詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

笑顔

笑顔

健やかに笑う人へ

なるべく澄んだ言葉で語りかけたいと思う


青くうれしい海をゆく魚のような


赤くやさしい夕焼けを飛ば島のような


春先に華やかに吹く桜のような


ゆるやかに たちまち 溶けていってしまう 刺さらない 重く響かない 夢のような余韻だけが尾をひいていく


消えていく耳鳴のような


消えた後も幸せとしてあるような


澄んだ言葉を聴いてもらえたならと思う


そのために私は今日も時折

空をながめ 道すがらの木漏れ日に

立ち止まり ゆっくりと過ごし

詩を書き 楽しみ 笑うのです


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