詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

はじめ

はじめ

ゆるやかに はじめてみる

ひとつ ひとつ ひとつ

ちいさなひとりが

あるひ いっぽ いっぽ

すすみはじめるみたいに

ひとつ ひとつ

こころおどるわけでもなく

いきごむわけでもなく

ちからもこめず

ただ いまのわたしで

はじめてみる

つくってみる

たのしんでみる

こころみる

ひをともす

ひかる

かがやく

よろこぶ


この一篇について

Q. 書いて、読んで思ったことは?

はじめること、続けること、やめること、そしてまたはじめること。その繰り返しの中にいて、足を止めず、登っていく人でありたい。そういう人の姿を見て、これを読んで、やっぱりそう思った。

Q. どんなときに書いた?

また、新しいことをはじめようとしているときに。

Q. この詩を曲にするなら?

RADWIMPS「音の葉」、Bank Band「ひとつだけ」みたいなイメージ。

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