今朝の落書き

味わう心

ひとりで味わう珈琲

「珈琲飲む？」と尋ねて
誰かと共に楽しむ珈琲

同じ味わいなわけが
ないじゃないかと言ってみて

そうだねと頷く人と
そうかねと首をかしげる人

本当に違うのか
本当にそうなのか

別にどっちでもいいよと
香りが僕らへ語りかける

価値ある会話も
意義深い対話も
何を以てしてそうとするのか

最先端な話題か
深い深い問いがなければならぬ空間の
息苦しさと心細さの中でさえ

珈琲の甘い香りは
まるで愛する人が隣で佇む香りのように
豊かで澄んだ心地へ導いてくれる

一日のうちで
取り入れることのできる情報量が
限られているなんて重々承知

それでも
幾度となくいつまでも
珈琲と共に
なんでもない話を延々と

夜が明けるまで
日が沈むまで

いつもと同じ味わいを
常に違う味わいを
楽しむ

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。ただ共に時間を過ごす心地よさを、どんな時も忘れずに生きていきたい。