今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

奇跡の重さ

会いに行くって、すごいことだ。

こんなご時世に、
こんなタイミングで言うことではないかもしれないけれど、言ってしまいたくなるほど、会いに行くって、すごいことだ。

こんなご時世だからこそすごいことだってんじゃなくて、こんなご時世であろうとなかろうと、本当はそもそも、オンラインだろうと街のカフェだろうと駅だろうと、誰かと何処かで待ち合わせて、笑顔を交わして、何かについて喋るというのは、一緒に時間を過ごすというのは、自分にとって、互いにとって、奇跡のようなことじゃないだろうか。

ある日連絡をしたっきり、パタリと返事が返ってこなくなる人だっていて、その人とはもう二度と会えないのかもしれないし、もしくは次に会えるのは何年後かになるのかもしれないなんてことだって、きっとある。

当たり前のように、「その日の何時にあそこで会おう」と言って、会えることの奇跡の程を、どうしてだろう僕らは軽々と忘れていく。

実は僕らは、奇跡を願うし喜ぶけれど、何かと不変や普遍を望む生き物なのだと改めて思う。

数多の奇跡の上に立って生きていて、当たり前なんて無いこの世界なのだから、だからこそ不変や普遍を強く望むのは、そりゃあそうか。

けれど望みすぎた結果、何かと当たり前と思い込み、今日も踏みしめる奇跡のことも、噛みしめる奇跡のことも忘れてしまうのは、どうしたもんかねぇ。

忘れかけてた奇跡のすごさを思い出し、考え始めて途方に暮れる今日の僕です。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。奇跡に重さがあったなら、もう少し忘れることも減るだろうに。

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