めくるページの歓びは
本を読む
思考する
その営みの先
誰かへ語り
また本を開く
時折
期せずして言葉の主と巡り合う
そういう人生だったのかと
我に返りふと思う
出会える人よりも
出会えない出会わない人がずっと多い人生で
読む本よりも
読まない知らない本の方が
ずっとずっと多い一生で
出会う歓びの確かめ方を
感じ方を僕らは誰にも教わらず
故にそのための言葉をあまり持たない
時にそれを
幸運だという人もいる
言葉は器
器が無ければ僕らは掌で
身体で心で掬わなければならない
解釈しなければならない
歓びを歓びのまま
味わうという至福がそこにある
本を読むということは
人と出会うということは
過ぎゆく一瞬に歓びを見出すこと
味わうこと
なのかもしれない
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。めくるページの歓びは、過ぎていく一瞬の美しさが如く。
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