間奏と駅のホームと戦う私
間奏
歌と歌との間に奏でられる部分
けれど間奏からしたら
むしろ一番ニ番が間奏だろって
思ってたりして
ギタリストやベーシスト
ドラマーたちは実はそう思って演奏してたりして
主役は俺だ私だって
奏でいたりして
プラットホーム
電車に乗るための場所だけど
改札前の広場からしたら
ホームのベンチからしたら
いやいや僕らのための場所でしょうと
思ってたりして
電車に乗る時よりも
改札前で恋人たちは待ちあわせ
ホームのベンチで何時間でも語らっていて
実は電車たちよりも
ドラマや映画の出演数も多いんだぜって
胸を張っていたりして
ものは味方によって変わると言うけれど
他の誰かの何かの見方を変えたところで
結局自分はそんなに変わらず
眠り目覚めた明日にはほらまた元通りの変わらぬ自分
絶望することすら忘れてまた夢中で見方を変えては新しく生きていく
見方を変えたくらいじゃ自分は変わらず
世界は動かず動かせず
つまりは今までだってこれからだって
自分が自分で変わっていくしかないのが真実なのかもしれず
それでも
そうだったとしても
そんなことわかってるよって
今日も胸を張り堂々と
例えばステージの上で何十人ものダンサーたちの中で共に踊る一人がいて
流されていく情報の海の中に
それでも俺が私が主人公だと
声を言葉を投げ込む一人がいて
誰が見ているわけでもなくとも
毎日身体を鍛え何かに臨む人がいて
仕事へ向かう人がいて
机に向かう人がいて
俺が私が俺を私を変えてやるんだってつもりで気持ちで息をする人がいる
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。あれ、間奏だとか駅のホームだとかの物思いに軽い気持ちで耽っていたのに、いつの間にやら熱が入っていってしまいました。失敬。でも、そうだよね。それに、変えていきたい自分と戦う人って本当に格好良いよね。だから応援したくなっちゃうんだろうな、だろうね。
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