今朝の落書き

芽吹くときを待っています
毎日欠かすことなく水をやりながら
誰に言われるでもなくただ
起きてから眠るまで

眠ってからも起きるまで
わからないだけできっと毎秒欠けることなく
誰に言われるでもなくただ
芽吹くときが訪れるまで育てています

大粒の雨が降ったときも
突風が吹いたときも
色んなものが落ちてきたときも
誰かが踏んづけてしまったときも
毎日欠かさず
水をやり　お日様に向け　土を耕し
枯らすことなく　朽ちることなく
今日まで来ました

明日もきっと
何も変わらぬ面持ちで水をやるでしょう

芽吹くときを待ちながら
多くのことに傷付きながら
一つひとつに悩みながら
過ぎ去るものに苦しみながら

明日もきっと
誰のことも気にすることなく
誰しもを気にかけながら
希望を種に注ぐでしょう

雨が降り
土をすすみ
流れ出た水が川となり海へ
やがて天へと巡るかのように

有無なんて言葉を知らない気さえするのです

水のように
私を巡る希望について
あなたを巡る優しさについて

芽吹くときを今か今かと待ちわびている
小さくきらめく
喜びの種について

本日も読んで下さりありがとうございます。使命感や志、意義や意味も一旦忘れた、ただただ無邪気な命が進み続ける姿ほど、信用に足るものを僕はやはり知らないのだろうなぁ。