今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

自分で決めることよりも

他人は何かと「自分で決めろ」と言うけれど、果たしてどれだけのことを僕等は本当に自分で決めることができたのだろうか。できるというのだろうか。

毎日のように交わす会話、出会う人々、眺める景色、口にするもの、目にする情報。その全てが僕にあなたに影響を与えた先で下される決断決意に意思表示。

「自分で決めろ」とあなたに言った誰かがいるのなら、その人のその声すらも言葉すらもきっとあなたに影響を与えているに違いない。

物理学では、観測者がいるのといないのとでは結果が違う実験というものがあり、そりゃあ確かに、誰かに見られている時とそうでない時では色んなものの結果はきっと違うだろうよと物理学を知らずともなんだかとても頷けそうだ。

自分で決めるということは、つまりは自分の制御できる範囲の中で、自分の思考の及んだ理解の中で判断を下すということに自覚的であれよということなのかもしれない。

もっといえば、自分で決めることが大事なのではなくて、自分で決めたんだという理解が大事なのだという話なのかもしれないなぁと思う。

実は自分で決めたつもりのことも、色んな影響があって百パーセント自分で決めたことじゃなかったとしても(というか大抵のことはそうだろうけれど)、その真実よりも、「これでいいのだ」というか、「私はこの答えで納得している」という気持ちを持てることの方が、生きていく上ではよっぽど大切なことだよねという話。

本日も落書きを読んで下さり有り難う御座います。選んだというよりは、選ばざるを得なかった波乱万丈な生き方。望んだというよりは、勇気がなくて選んでしまった安心安全な生き方。いずれにしても、それが私なのだと思えることこそが、何よりも大切な気がして。

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