今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

音と景色の作り手

よく街を歩いています。
特に週末や祝祭日の夕方は、蔵前の裏路地をのんびりと歩いています。

静かで、程よく人の声が聞こえたり、大通りを走る車の音が聞こえてきたり、今日なんて何処かの家がお店で流しているのだろう音楽が何処からともなく聞こえてきて、思わず「何処から聞こえるんだろう?」と立ち止まって見渡してみたり。

その場所が好きかどうか、気にいるかどうかって、こういう音たちもきっと関係しているのだろうなと思うんです。

海が好きなのも、山が好きなのも、誰かの家や、もしかしたら好きな人の好きな理由も、その場所が持っている音、人が持っている声が多分に含まれていたりして。含まれているんだろうなぁ。

お店も、そこで過ごしてくれている人の音、会話、扉の外から聞こえる喧騒、店員さんの作業する音、流れる音楽、レコードプレーヤーが止まる音。そういう一つ一つが折り重なって奏でられるその店だけの、その場所だけの、音を持ってる。

そう思ってみると、場所を作るということは新しい音を作るということでもあり、その音は間違いなく、訪れる人、そこで働く人も参加するアンサンブルでもあり、故にそこには常にその時限りの、新しい演奏風景があるとも言えるんじゃないだろうか。

故にきっと、
僕のあなたの音と共に、
街は世界は、今日も豊かに合奏中です。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。ちょっと遠くで聞こえる電車の音とかも、僕は結構好きかも、です。

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