センスの良し悪しとは
部屋に沢山物が置いてあって、それでいてとても美しい部屋に見えるのは、その人のセンスの良し悪しを表す端的な景色ではなかろうか。
センスがいいってなんだろう、と考えてみると、それは選択と配置が上手い、ということなのではないかと思いついた。選択と配置。チョイスとプレイス。
何かを選ぶのが上手くても、配置が下手ではただの物置部屋になるし、配置が上手くても、そもそも選んだ物がなんだか汚すぎるものだったり統一感がなかったりすると、もうどうしようもない。
アンパンマンのポスターとバイオハザードのポスターが並んで飾られていても、「これはどういうアートなの?」と思う以外にその場をやり過ごす術を僕は現状思いつけない。というかそもそもそんな部屋でくつろぐのも何か怖い気すらする。
部屋に限らず、服装にせよ、言葉選びにせよ、センスの良し悪しとは選択と配置の良し悪しと言い換えることができると思う。
洋服は買うという選択をし、コーデという配置をするし、文章にせよ発言にせよ、使う言葉を選択し、それを会話のどのタイミングで言うかという選択、あるいは言葉の順番を決めるという選択をする。
では、選択と配置が多くの人にとって洗礼されていると思われるように至ることには何が必要かと考えると、これはもう感受性、視点、ものの見方だろうというつかみどころのない抽象的な話になってしまいそうだが、鍛え方はひたすらに、世間一般的に非常に良い/悪いと言われる選択と配置を見ること、体感すること、そして何より自分なりに、よりよい選択と配置を試行し続けることだろうなと、思っている。
生まれた時からセンスがいいなんて人間は恐らく存在せず、育った環境下でほぼ確実にその人にとってのセンスの達人、師匠的な存在、場所、機会に出会い、多大な影響を受けながら、選択と配置を繰り返していくことで人はセンスを磨いていく。
本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。選択と配置、これからも繰り返し、磨いていかねばと思う所存です。
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