今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

寝ぼけ眼の憧れへ炎天下から手を伸ばす

朝起きて、寝ぼけ眼で冷蔵庫へと向かう。コップに麦茶を注いで、窓の向こうの空を眺める。

その時点で僕の中には言葉と思われるものは一つも無い。有るのは麦茶の味と空の青だけで、その二つが辛うじてただなんとなくこの世界に存在している自分という存在を保ってくれているとさえ思える。

大富豪が宇宙旅行に旅立ったとか、オリンピックの競技が始まったとか、明日から世間は四連休でとか、テレビをつければ、スマホを眺めれば、油断している内にあっという間に自分の中に流れ込んでくる今日という名の情報たち。

麦茶と青空だけで出来ていた寝起きの自分を愛おしく思える程に、今日も社会は混沌だ。

世界が混沌であればある程、僕はあなたは等しく純粋無垢にシンプルなものに惹かれていって、それを良しとするなら即ちそれは、社会の混沌を甘んじて受け入れているということでもあるのかもしれないとか。

そんなことを考えてたら、いつの間にか麦茶の味は遥か彼方へ消え去って、ただ美しく青い空だけが、こちらを見つめている気がした。

本日も暑い中、落書きを読んで下さりありがとうございます。そしてもしかしたら、自由丁へお越し下さりありがとうございます。
麦茶と青空からのみ生る人の純度に憧れ今日もまた、この雑多な世界の炎天下から手を伸ばす。良き連休を、お過ごし下さい。

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