今朝の落書き

オーナー小山が毎日書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

始まりの音を聴け

いつの間にか見えなくなってた
聴こえなくなっていった眩しい光景

走り続けて駆け抜けて
霞んでいった夢の姿

吹く風が髪を揺らし掻き分け
開けた景色

等間隔で並ぶ街頭
照らす光は一体何処へと飛び立つ僕等を見送るのか

目の前に現れ続ける難題達と
胸の内から生まれ続ける好奇心と無邪気な顔した善意の眼差し

進み続ける道すがら
自分の期待を
誰かの期待を越えんと努める心意気と
求められれば
持てる限りを尽くして
向き合い答え続ける優しさ達に苛まれ
気付けば見えなくなった私の
僕の小さな声

小さくか細く
ただ唯一の音として
葉を滴り落ちる光を含んだ雫のように
心の内で光り響いた始まりの声

出会った風が
僕の髪を掻き分け伝えたかったのは
目を澄ませ耳を澄ませという事だったのかもしれない

そんな顔して征くお前の事を
どんなに誰かが認めたとて
称賛したとて感謝したとて
追い風は吹きはしないぞ

風は知ってるんだ
本当のことを
僕のことをあなたのことを

そうして全てを風のせいにして
僕は目を覚まし
耳を澄ます

いつの間にか忘れていた
見えなくなっていた
聴こえなくなっていた
始まりの音を景色を
自らの中にもう一度灯すために

本日も落書きを読んで下さり有難うございます。私が私のファンであり続けるために。僕が僕に期待し続けるために。

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