今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

新しいとか

新横浜とか、新大阪とか、新国立競技場とか、そんな名前をつけてしまって大丈夫か?と思う。

新しいという言葉は、その意味からして流行り廃りを含んでしまっているわけで、それが本当に新しい時はいいけれど、時間の経過と共に廃れていく、古くなっていく言葉だ。

それをわかった上で、おそらく何十年、下手したら何百、何千年と残していきたい場所や建物名に新しいという言葉を使っているのだとしたら、どういう意図だろう。

いや、恐らく大人の事情で、何十年後かに取り壊して新しくすることや、改築増築して新しくしていくことが決まっていて、それ故に古くなったらまた「新なんとか」なんて名前をつけようという魂胆だろうか。

その点、新橋という場所は凄い。
もう全く新しくなく、尚且新しいという言葉の意味ではなく、新橋という固有名詞として、新しさを全く意識させない土地の言葉として定着している。

名前とは、本来の意味が忘れ去られ、固有名詞として確立し、新しい意味合い、ニュアンスが宿ってはじめて一人前というか、意味、意義、有用性が生まれ得るという好例かもしれない。

その点、新大阪や新横浜は、まだまだ「新しい」という意味をなんだか意識させたいように、新しそうなビルたちが今なお建設中だったりして、その動き自体を見たら別に新しくものんともなかったりもして、あぁやはり大人の事情が故の新しさなのかもなと思わずにはいられない。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。ネーミングって面白いですよね〜。

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