生まれたときから引き連れてきた幸運に慣れていき

不幸を一つひとつ　なるべく小さく　少なくしていこうとする

とらえ方を変える　やり方を変える　新しくする　捨てる　つかむ

色々なことができるようになり　あるいは忘れ　できないようになる

一番の不幸はみずからの幸運を忘れること

その不運にだけは見舞われまいとする

幸運の先で一つでも多く　誰かの不幸を減らせるように

目に映るもの　肌で感じるもの　考えること　思うこと

すべてを肥やしに　私は私を誠心誠意　耕す

やがて綺麗な稲穂がなったなら

私を生かしてくれた人に　まだ見ぬ不幸を抱えた人に　届けられたらと思う

あわく　たわごとのようにも聞こえるかもしれないアイデア　夢

素直に思い　持ち運んでいける幸いな人生を幸運と言いたい

不幸よどうか　私たちのことなど気にせず　誰もいない海の方へ

空にほうへ　旅を続けてくれませんか

あわく　たわごとだと聞き流されてしまうかもしれない願い　祈り

性懲りも無く思い　明日も望む　自ら光る人生に幸運は訪れるよと伝えたい

最後まで響かせて　やがて誰かの最初へと運んでいく

幸いな人生でありたい