詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

無我無中

無我無中

何んな色にかこまれて

自分は何を書くのかと思えば

また一本のペンで 一色の文字で

世界を描こうとする


その傲慢さを知りながら

止まることなどもできず

孤独も置き去りにしてしまう

誰もいない紙の上で

ただ直感のみが進む


何かを思う内では追いつけやしない何かを考えてなどそんな時間はないただ私のような何かが新しい何かを書き出すその場所へ向かっていることだけは


確かだ


この一篇について

Q. 書いて、読んで思ったことは?

私も無力で、無限だということ。
I am tiny, and infinite.

Q. どんなときに書いた?

私の倍以上生きた、よく飲みよく笑いよく物事を知る人々の語る言葉に耳を傾けた夜。

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