今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

「選ばれない」を越えていけ

「選ばれない」なんてことが、
この世界にはあるのだ。

いやむしろ、「選ばれない」ほうが、「選ばれる」よりよっぽど多いんじゃないだろうか。

宝くじに、ライブのチケット、ワクワクしながら応募したおもちゃの抽選、受験にしても面接、就職試験にしたって、選ばれない人のほうが圧倒的に多いじゃないか。

1位を望んで見る朝の占いにしたって、1位はひとつでそれ以外が11個じゃないか。

あの美しい人と結ばれるのはこの世に一人で、
あんな素敵な人と連れ添って晩御飯へ出かけられるのもその夜に一人だけ。

その一人だけとは別のところに、
数人、もしかしたら数十、数百、いやもっともっとの人たちがいるなんてこと、この世界では当たり前だ。

そんな当たり前のことを知っていながらも僕らは、日々何かに申し込み、試験に臨み、誰かを誘う。

そしてそうして、
選ばれた時はもちろんだけれど、
選ばれたいのに、選んでほしいのに選ばれなかったときにこそ、自分自身のほんとのところがわかるようにも思える。

「自分じゃなかったのだ」と納得するのか、それとも「なんで自分じゃないんだ」と納得いかないのか。

選ぶ選ばれないとは別のところで、
「自分こそが選ばれるべきなのだ」と確信している、強く信じているというか。

100%の運試しではない世界で、
選ばれる候補の中の一人として自分がいるとき、果たして自分は本当に準備万端なのか。

選ばれるのは自分だと、
当然のように思える心が、
この「選ばれない」で溢れた世界に残された、数少ない抗う術のようにも僕には思える。

「チャンスは、準備された心に降り立つ」と、いつかどこかで誰かが書いていたのを読んで、なるほどなぁと思った。

けれど今は、
もしかしたら、準備された心にチャンスなど、初めから必要ないのかもしれないとも思う。

準備された心にとって世界は常に、選ばれるのを待つ場所ではなく、選び進んでいくための場所でしかないのかもしれないのだから。

本日も落書きを読んで下さり、
ありがとうございます。
準備した心で、どうしようもない自分をそれでも愛して、この残酷な世界を、「選ばれない」で溢れた世界を、真正面から越えていけ。

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