今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

二桁分の夏の数

空を見上げて、「夏だ」と思う。
街を歩いて日差しを浴びて、「やはり夏だ」とひとり思う。

伸びきった髪の毛は日に日に鬱陶しさを増していく。別に髪にも季節にも悪気などなく、ただ髪は伸び、季節は巡る。自然の摂理。

髪を切り、変わらぬ姿を維持するのは、変わらぬ自分が与えてくれる安心感を求めてだったり。季節に合わせて変える衣たちはそりゃあ高まったり冷めきったりする体温を少しでも変わらぬようにとするためだったり。毎日僕がこうして書いているのも、『いつも通り』というやつが欲しいからだったり。すんのかな。すんのかもね。

いつものカフェにいつも行くけど、「いつもので」とは決して言わず、毎回その場でちゃんと悩んで注文するのは、『いつも通り』の安心感と、『いつもと違う』遊び心が欲しいからだったり。すんのかな。すんだろうね。

もう何回目の夏だろうかと思うけど、生まれて死ぬまでせいぜい二桁分の夏の数。
例えば80個入りの夏味キャンディー。80個食べると無くなっちゃうなら、その一個一個は同じ味でも果たして『いつも通り』の安心感をくれるだろうか。くれなくたって別にいいよ。美味しく味わえたならそれでいいよと思いたい。思える自分でいつも居たい。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。いつもと違うと思う時、何かに緊張している時、無性にワクワクドキドキしてしまう時も、いつもと変わらず、その味を楽しく美味しく、味わえる自分で居れたなら。

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