夕焼けの声
静けさに差す光
ひとり電車に乗る平和
降りる駅
乗り込む人々
すれ違ったのは心
気付かずに忘れていく偶然
奇跡と呼ぶには努力が必要
さもなくば殆どが無に帰す毎日
肌の色
瞳の彩度
心の機微
感性の柔らかさ
差異が故に
ひとりを好む
佇む強さ
溶ける町並み
似通った言葉につまずく
入口を間違えたなら
一生結ぶことの叶わない掌
交わすことの成らない台詞
なんと難しい世界だろう
なんて綺麗な夕暮れだろう
抱えた優しさが
生きづらさを育んでいくのなら
優しさの居場所は果たして一体
何処にあるというのだろう...