数字ではない世界
本当に必要なことって一体何なんだろうかと、考えています。
必要なこと、というか、
本当に欲していること、というか、
本当に望んでいる状態、というか。
あれもこれも、ではなくて、
たった一つや二つを望むなら、
それは一体なんだろうか。
吹けば飛ぶような一人の僕が、
なるべく自分と、自分が笑い合える人達とで追い求められるような、遠い遠い夢ではない、ここ数年で届くような、手触り感のある、温もりのイメージできる、そんな望み。
会社でいえば、
売上が何千万とか、利用者数がどうだとか、
そういうことは結果か、僕達が望んだことに付随するものでしかない。そういう気分で、僕はいたいなとやっぱり思うんです。
人を、数えたくないなって、
数字にしたくないなって、思うんです。
数字は確かに、過去と今、そして延長線上の未来を教えてくれるけれど、そういう数字は、あまり僕の役には立たない。それどころか少し僕を僕じゃなくしてしまうというか、今までの延長線上に閉じ込められてしまうような気さえしてしまう。
人類は世界を数学という言葉で確かに解き明かしてきたけれど、やっぱり世界は数字では、論理的な構造では、元々できていないんだよな、生まれていってやしないんだよなと思う今日この頃です。
論理的に、数学的に、全てが記述可能な世界なら、人を数字か記号としての、あれがこうであーだからこうなってっての今ならば、きっと車も飛行機も、アイスクリームもコーヒーも、漫画も映画も、ハチ公前もモンマルトルも、生まれてないんじゃないかなって思うんですよね。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。人が人であったから、ヘンリー・フォードがライト兄弟が、手塚治虫が西郷隆盛がピカソが、あなたが僕が、例えば数えて合計八人だからではなく、唯一無二の個々人であったが故の、あるが故の世界であるということ。
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