今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

秘密基地の思い出

秘密基地が好きでした。

今となっては何でもかんでも、写真を取ってここに居たよこれを食べたよと言う癖がおおよその人々にはあるから、誰にも言わずに秘密なまま、だけどもとても居心地が良かったり、ワクワクしたりする場所というものを持つのもなかなか難しいものだなと思います。

僕の子供の頃の秘密基地はベランダにありました。家がマンションの角部屋だったので、ベランダにも曲がり角があって、そこにダンボールやら厚紙やらビニールシートでもって屋根を作って部屋を作って、小さな椅子とテーブルを入れて、小さな僕は大好きなおもちゃたちと共に毎日のように寛いでいました。

その経験から、僕にとっての秘密基地に必要な要素はこの三つかなと思っています。アクセスが良いこと、僕以外にあまり人がいないこと(ないしは人口密度が低いこと)、殆ど滞在コストがかからないこと(いつも通り過ごしても存じた気分にならない)。

大人になって思うけれど、この三つを満たす場所を、他の誰かが作った場所の中から探すのはとても難しいです。

アクセスが良いというのは、都市に住んでいれば尚更ですが、誰しもにとってアクセスが良いということになりがち(電車で行ける、車で三十分かからない、大きな駐車場がある、とか)で、すると人はある程度集まりやすくて、僕以外にも大抵人がいて、しかも固定化しやすかったりするから顔見知りになっていってしまったりして、、等々。

通えて、一人になれて、いつも通り過ごせる、寛げる。秘密基地、あったらいいのになぁ、なんて思っています。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。いつかまた作りたいな、秘密基地。

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