今朝の落書き

目が合ったなら微笑みをくれる
その優しさに癒やされる

幼子と目が合ったならウィンクをする
キョトンとした素顔から
澄んだ無垢さを受け取っている

軽くシャッターを切るみたいに
ゆるくピースサインをするときみたいに
口角をふわっと上げる
まぶたをやわく閉じて開ける

友からふざけて放られた口づけみたいに
小さい頃に頬にもらった口づけみたいに
さらっとゆるく
口角をふふっと曲げる
まぶたをぱちっと下げて上げる

いうなれば
おーいって地元の道でむこうから
誰かが誰かを呼ぶとき鳴らす自転車のベルの音

各駅停車で遠く東へ向かったとき
他にひとりもいない車両が止まり
開いたドアの先からふわっと笑う田んぼの緑

本来まとっているはずもない
抱えているはずもない
今すぐぜんぶ投げ出したってかまわない
目に見えないすべての不安やおもさが
ちゃんとさらっとその時消えて
思い出す間もなくなる仕草

おおげさだよって
きっというね

それもまた
きっといいね

何も言わずにただそう思って
ゆるく軽くウィンクでもして
今このときへ宛て
微笑みをおくる

本日も読んで下さりありがとうございます。どんな難しい話よりも遥かに、僕らの日常にまず必要なのは、道すがらで交わす微笑みの類い。誰しもへ宛てて送る優しさの類い。「おーいみんな、そうだったろー」って優しく大きく呼びかけたなら、「おーそうだったそうだったーあはは」って応じてくれる世界が希望の詩人です。