今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

私事という緩衝材

人知れず過ごすことの快適さと言ったらもう、と思う自分も確かにおりまして、そういう日は割と静かな格好をして、特に誰とも目を合わせずに、あまり知らない街に紛れて過ごしていたりします。

秘密、なわけではないけれど、わざわざ誰かに言わなくていいな、と思うことが、割と人には大切な気がするのです。他人と私の間に心地良くはまる緩衝材のような、別に無くてもある程度丈夫な私なら問題ないけれど、あると安心できるような。私事(わたくしごと)というのは、そういう意味の少し弾力性のある、クッションのような言葉なのかもとか、想像します。

人によっては、私はここへ行くけど、ついてこないでね、などと伝えるのはいささか角が立つので、別にどこへ何をしに行くとも言わずに黙々と、独りで映画を観に行ったり、独りで散歩しに行ったり、独りでカフェにて佇むべく出掛けるのです。内緒にしたいわけでもなくて、それはただただ他人への優しさの類なのですきっと。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。気を使う、とかご機嫌を伺う、とか。する側はもちろん疲れるし、される側も実は疲れてしまうことってあるんだと思うんです。だから大分難しいことなんですよねそもそも。

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