詩人・自由丁オーナー小山将平が、未来の自分へ送るように、日々の気配を手紙に綴るように、詩的な言葉たちを日本語と英語にてお届けする連載「宛先は、わたし」。ポストカードに綴られた詩が届く郵便箱みたいな場所になったら。

とっておき

とっておき

生きてきたんだ


道すがら 私にしか見えない光に出会ったこと


ある日 みつけた とびっきりの景色の話


いつだって笑顔になれるあのときの事


生きてきたんだ


私だけの道をつくって


あなただけの道をながめて

 

贈り合える言葉をもってここまで

やってきたんだ これからも

歩いていくんだ 私は私で

あなたはあなたの たった一つと

たった一つを大切に


見つけながら 愛でながら

道を照らすように 人を照らして

守れるような 救えるような

とっておきを抱きしめて


生きていくんだ


この一篇について

Q. 書いて、読んで思ったことは?

とっておきの必殺技。とっておきの話。とっておきのプレゼント。ぜんぶ、人を照らす光のことだったんだ。

Q. どんなときに書いた?

夜、眠る前に。

Q. この詩を曲にするなら?

アルペジオで、語るように、優しく、太く、しゃがれた声で、囁くように、けれど強く、歌う。

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