今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

生きている生きていく

コンビニのレジに並ぶ列で、前にお婆さんがいて、なぜだかなんとなく、僕はそのお婆さんの後ろ姿をしばらくぼーっと眺めながら並んでいた。

僕よりも遥かに小さく、丸まったその背中が、普段の僕よりも遥かにせっせと機敏に動いてレジへと向かっていく。

その姿を見てふと、僕らは生きているのではなく、生きていくのだと、思った。

今ここに生きているのではなく、
今ここを生きていく。

思えたというか、何故だが内心そう呟いた。

生きていることに幸せを見出すことの大切さについて、確かに僕らは至ることろで忘れては思い出してを繰り返しているけれど、生きていくということの幸せについては、果たしてどうだろう。

生きているとは、今ここにまつわる明確な言葉のように思えるけれど、生きていくとは、今ここから、未来への方向とその力強さを含んだ言葉のように思える。

「生きている」というのが点という、今ここに在ることを尊ぶ言葉だとするならば、「生きていく」とはベクトル、大きさと方向という名の意思を持った言葉かもしれない。

「生きている」ことを尊ぶ人はとても健やかで美しいなと思う。けれども確かに、「生きていく」ことを尊ぶ人もまた美しく魅力的だ。

何の話をしているんだろうか、はて。

何はともあれコンビニのレジに並んだその小さく丸い後ろ姿が、僕にはとても美しく見えた。

あぁそうか、先の言葉を少し訂正。

今ここに生きている、
そして今ここを生きていく。

遅ればせながら本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。
何をまた書いてんだろうなって自分で思うこともいくらでもありますが、これがね〜、不思議なもので数日後、数カ月後とかに読み返すと僕自身もハッとさせられることばかりなんですよね。
これからの自分史上最年少の今この時の自分の純粋さ、素直さ、偏見なき視点に、言葉選びに、未来の僕は圧倒されてばかりです。

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