今朝の落書き

オーナー小山が日々書く詩やエッセイ
考え事、悩み事の言葉たち

書き切れない今日

画面越しに打ち合わせをして、ご飯を食べて、次の打ち合わせが始まるまで少しだけのんびりする。

また画面越しに打ち合わせをして、そのあと、画面越しに今度はインタビューをしてもらう予定までまた少し時間があったので近所のカフェで一服しながら文章を書こうと思い立つ。

そういえばクリーニング屋と、あと銀行にも行きたいなと思い出して、色々準備をして家を出て、自転車に乗る。新しい自転車を買って最近はとても快適だと言っていたなぁと、隣に座った優しい声を思い出す。

銀行に向かっていくと、向こうから近所のラーメン屋さんの店長が、同じように自転車を漕いでこちらに向かってくるのが見えた。「こんちは〜」と互いに言って、銀行の入り口で一緒になって自転車を止めて、「あれ、奇遇ですねぇ」と笑い合う。やっぱりこの町が好きだなと思う。

銀行を出て、クリーニング屋さんに寄って、並びのカフェに入ると、「こんにちは〜」と元気な声でオーナーが言ってくれた。続いて「ラテですか?」と聞かれたので、「今日はアイスでお願いします」とだけ伝える。毎日来るわけでもないのに、覚えてくれているのだなぁと嬉しくなる。そうか、人に覚えてもらえているって嬉しいことなんだと思い出す。

暫くゆっくりしてから、まだ残ったラテをこぼさないように気をつけながら自転車に乗り家へと帰る。

ちょうどいい時間だなと思い、画面の前に座る。
生まれた町の話や家の話を、今まで受けた取材よりも少し多めに、楽しく話す。
再び画面を閉じた頃になってようやく、空になったコップを見つけて「美味しかったなぁ」と思う。

あぁ今日という日もやはり、簡単になんて書き切れない、豊かな日なのだと思い知る。

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。そうは言っても画面に向かってばっかいるのも流石に、疲れちゃうけれどね。あはは。

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