車に乗り
遠くへと来ました
広い部屋にて
眠りました
人の気配が無く
ただ起き
静かな道を少し歩き
回り戻り
深い椅子に腰掛け
異国で手にした詩集を少し読みました
静かなまま
過ぎていく時間と共に
過ごしました
猫が縁側に顔を出し
見慣れぬ私と見つめ合いました
大したものではないなと
思ってもらえたような心地になり
安堵しました
日が昇り
暮れていくまで
広い部屋にて過ごしました
心の広がりを少し
感じました
気の所為だったとしても
よいのです
自分が思う
そのことが何よりも
大切なのです...