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自由丁オーナーが書く詩やエッセイ
2021年09月07日 の「今朝の落書き」
「本とは宛名の無い手紙のようだ」そう誰かから聞いた気がしていたが、これはもしや自分の言葉だったかもしれないと思い直す。いずれにせよ確かに、本とは宛名の無い手紙のようだと思う。特定の誰かに向けて書かれていない、けれど間違いなく誰か読む人へ宛てて書かれた文字たち言葉たち。きっと今も海を漂う誰かのメッセージボトルのように、やがてまだ見ぬ誰かの元へ届いて、読まれる書籍。そうして読んだ誰かが「これは私のために書かれたものだ」と思ったり「私に宛てて書かれたのだ」と思い、時に物語は展開していく。そこから自分の人生を変えていく人も居れば、手紙の返事を認め送る人も居て、書き手を探す旅に出る人も居る。そういう意味では、宛名の無い手紙とは誰しもに開かれた手紙であり、意味も解釈も受け手に委ねら...
JIYUCHO's HP "Like a Sketch in The Morning" is being written once a day. Exhibition series "Meet words" since 2021. Please see below for details.