芽吹くときを待っています
毎日欠かすことなく水をやりながら
誰に言われるでもなくただ
起きてから眠るまで
眠ってからも起きるまで
わからないだけできっと毎秒欠けることなく
誰に言われるでもなくただ
芽吹くときが訪れるまで育てています
大粒の雨が降ったときも
突風が吹いたときも
色んなものが落ちてきたときも
誰かが踏んづけてしまったときも
毎日欠かさず
水をやり お日様に向け 土を耕し
枯らすことなく 朽ちることなく
今日まで来ました
明日もきっと
何も変わらぬ面持ちで水をやるでしょう
芽吹くときを待ちながら
多くのことに傷付きながら
一つひとつに悩みながら
過ぎ去るものに苦しみながら
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