どうやらやはり朝六時には目覚め、シャワーを浴びて珈琲を淹れる。
荷解きは終わったものの、部屋の片付けに終わりが見えないまま引き続き取り掛かる。
まだ八時か、とかまだ九時か、などと思いながら、色んな、本当に色んな思い出たちの詰まった物たちを部屋の四方に振り分けていく。
シアトルで聴き慣れた曲たちを部屋に心地よく流しながら、時折麦茶や珈琲を飲みながら、取捨選択を繰り返していく。
スタイル、というものは服装や髪型はもちろんのこと、部屋にだって宿る。そこには恐らく、僕の作る物事や書く文章にも通ずる物があるのだろうなとも、自分の部屋を改めて整えていくうちに思う。
これはいる、ここに置く、貼る。これはいらない、捨てる。そんな小さな決定を数多積み重ねて完成していく部屋。そりゃそうだ、この...