西海岸で日が暮れていく
東京へ向かう光を横目に走り抜けていく
遠く向こうで雲が待つ
紫色の空が撫でる
無限の緑
構うことなく思い違う
有限の命
刻んだつもりの黄昏時
再会が曖昧にするひとしずくの鼓動
海の魅力にあぐらをかいた
森の誘いに我を忘れた
沈みゆく
美しい闇が出迎える
溶けていくすべて
曖昧なまま紛れていれたなら夕霧
抗うでもなく
傷つけるでも競うでもなく
曇ることなくただ
ただ輝いていれたら
私
本日も読んでくださりありがとうございます。サンディエゴからロサンゼルスへ海岸線を夕焼けと並走した時のこと。