蔵前『封灯』へお越しの際、特に土日祝はご予約をお薦めしております。こちらよりどうぞ。
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自由丁オーナーが書く詩やエッセイ
2023年11月12日の「今朝の落書き」
壁を塗る
白く塗る
無心で塗る
友と語らいながら塗る
綺麗になっておくれよと願いながら丁寧に塗る
一切を誰かのせいにする暇もないから塗る
永く愛されて欲しくて塗る
ずっと新しく在りたいと思う
ずっと古き良きを敬いたいと思う
その両方を抱えたままその罪深さを知りながら白く塗る
作るって壊すってことだよと知りながら作る
余白の美しさの前に余白を作ってしまったことを憂う
余白の美しさを述べる前に余白しかない世界を憂う
本日も落書きを読ん...
学生の頃から詩を書き始める。谷川俊太郎「二十億光年の孤独」を読み、物理法則が美しい言葉で描かれていたことに感銘を受ける。世界を放浪しながら詩を書き、27歳のときに起業。2018年5月、未来の自分へ手紙が送れるWEBサービス「TOMOSHIBI POST」をリリース。2019年8月には自由丁を東京蔵前にオープン。連載「今朝の落書き」を開始、毎日一篇更新。詩の展示「言葉と出会う展」を都内各所で開催。2023年12月、二号店である詩的喫茶「封灯」をオープン。連載が4年を超え、作品数が1500篇を超える。2024年8月、詩集「僕とあなたでようやく世界」出版。東京理科大学理学部物理学科卒。在学中に一年間、米国ワシントン州シアトルへ留学。