もう二十年来になる親友の結婚式でした。
一人の人間にとって、一生涯残るだろう大切な思い出の日に、こうして共に確かに近くに居れることの美しさたるや、言葉になどしてたまるものかと思いつつも、こうして少しだけ、書き残しておくことを選ばない方が愚かだろうと思い書いている次第です。
どんな式だったかとか、そういうことは当日その場に居た人たちが語り継ぐことにこそ、素晴らしさ、尊さが宿るものだと思います。
僕にも、友人代表スピーチというものをする機会を貰い、その場で語った言葉たちがありますが、それもここで書くことなく、居合わせた方々が各々の言葉で思い出すことにこそ、美しさが宿る気がしています。
普段から、言葉をつくるということと、不特定多数の人へ届く場にそれを置くということは、僕にとっては殆ど同義のものになっていました。けれど今回のように、プ...