書を捨てよ町へ出よう。
そういう題名の本を子供の頃に受け取って、パラパラとめくって読んで遊びに出かけたいつかの晴れの日。
誰にも会いたくない時ほど街に出よう。
そういう歌詞を優しく歌ってくれる曲を見つけて、ただ一人で聴いて歩いて過ごした静かな日。
色んな事を試しては、じゃあこれはどうだろう。そしたらあれはどうだろう。そうやって自分の足で、ゆっくりゆっくり、迷いながら歩いてきた日々。
その道すがらで出会った人々、これから出会う人に人。道へと街へと背中を押してくれた本が曲が人が何かがあったからこその、居たからこその、今の私であるという逃れようのない事実。あぁそれを人生と呼ぶんだっけと思い出す今。
何も、臆することは無いのだと思う。
人には人の、あなたにはあなたの人生があり、その果ての今に何を見つめて何を...