川沿いを歩いてるだけじゃあ、川の向こうはいつまで経ってもわからないままじゃないか。
「見つける」という言葉は、「探している」から使える言葉なんじゃないか。
探していたという意識は無くとも、見つけたと感じたときに、ずっと探していたのだと感じることもある。
そういうことは確かにあるが、例えば川のこちら側を歩いているうちは、向こう側にあるものを見つけることは叶わない。
境界線の向こう側へ行かなければ見つけられないものが沢山あって、そういう意味ではやはり、まだ踏み入れたことのない地へ赴くことは「見つける」という体験の宝庫とも言えるかもしれない。
そしてそこで、ずっと探していた何かを見つけることにも、なるかもしれない。
川にせよ海にせよ誰かとの関係性にせよ、今いる環境の外堀にせよ外枠にせよ、その向こ...